スカルプト
スカルプト・モデリングの使い方
以前から気になっていたBlenderのスカルプト機能を試してみました。スカルプト機能とは、オブジェクトに直接ブラシ(マウス・タブレット)で凹凸を書き込むモデリング手法で、凹凸を付けるのに一般的なバンプマッピングとは違い直感的に作業が行えます。正にバーチャル粘土細工といった感じでしょうか。
スカルプト・モデリングまたはデジタル・スカルプティングと言われ、それに特化したZBrush (ゼットブラシ)というソフトがとても有名で、プロの間でも広く使われているそうですが、そんなスカルプト機能がBlenderにも搭載されているとくれば、使わない手はないですネ。
スカルプト・モデリングを行う前に素材の用意ですが、スカルプトを適用するにあたってある程度細かく密度の高いポリゴンが必要のようです。まずは、ポリゴンの細分化を行います。
細分化の設定方法は、Bottons Window(ボタンウインドウ)内コンテキストの「Editing(編集)[F9]キー」を選択し、「Multires」タブ内の[Add Multires]をクリックします。すると、[Add Level]ボタンが表示されるのでクリックします。クリックした回数分レベルが上がりポリゴンの密度が高くなっていきます。
もちろん細分化をすればする程、データ容量が重くなりPCに負荷を掛けるので、そこら辺はお使いのPCスペックと相談のうえ決めてください。因みに今回はレベル4に留めて作業に入りたいと思います。
素材の準備も完了したのでモードを[Sculpt Mode]に切り替え、いよいよスカルプト・モデリングの開始です。各種設定は「Sculpt」タブ内で行います。
■Brush
Draw:ラインを描く
Smooth:滑らかにする
Pinch:つまむ
Inflate:膨らませる
Grab:ひっぱる
Layer:階層も持たせる
Flatten:平坦化
■Shape
Add:凸(加算)
Sub:凹(減算)
Airbrush:エアブラシ
Size:ブラシのサイズ
Strength:効果の強弱
■Symmetry:X, Y, Z軸を中心に対称編集
■LockAxis:X, Y, Z軸方向への編集をロック
とりあえずこんな感じになりました。仕上がりは微妙ですが悪しからず・・・。しかしこれは思った以上に楽しい機能で癖になりそうです。今回Blender2.49を使用しておりますが、2.5では改良されとても動作が軽くさらに機能が追加されているそうです。皆さんも是非お試しください。
ところで、テクスチャマッピングをする場合はどうすれば・・・!? さすがにこのポリゴンの密度でUV展開しても編集できません。やはり事前にUVマッピングするか事後であれば頂点カラーペイントもしくはテクスチャペイントという事になるでしょうか? 後日試してみたいと思います。