セットアップ
ウエイトペイントで頂点グループのウエイト値を調整
前回の「Armature(ボーン)の作成・適用」に引き続きArmatureの話題を・・・。
今回は頂点グループのウエイト値をペイントツールを使用して直感的に設定可能な「ウエイトペイント」機能を試してみたいと思います。
前回同様にオブジェクトとそれに合わせたArmatureを用意します。分かり易いように各ボーンの名前を「3D View」上に表示します。表示するには「Armature」タブ内の[Names]を有効にします。各ボーンの名前を変更するには「Armature Bones」タブ内で行います。
こちらも前回同様に「Object Mode」でオブジェクトとArmatureを複数選択します。先にオブジェクトを選択([マウス右クリック])し、続いてArmatureを追加選択([Shift]+[マウス右クリック])します。※選択する順番に注意!
続いて[Parent] > [Make Parent([Ctrl]+[P]キー)]を選択、さらに[(Make Patent To:)Armature] > [(Create Vertex Groups?:)Name Groups]を選択します。前回は[Create From Bone Heat]を選択し、ボーンとの関連付けを自動的に行いましたが、今回は、頂点グループのみを作成する[Name Groups]を選択します。
オブジェクトを選択、「Link and Materials」タブ内の「Vertex Groups」にて各ボーンと同じ名前の頂点グループが作成されているのが確認できます。現時点では未だ頂点グループが作成されただけで、ボーンとの関連付けはされていません。
いよいよ「Weight Paint」モードにて、頂点グループのウエイト値を設定しボーンとの関連付けを行います。
「Weight Paint」モードでは、オブジェクトが青色に表示されます。青色はボーンの影響を全く受けていない状態を表しています。オブジェクト上をドラッグすれば、赤色にペイントできます。赤色はボーンの影響を受けている状態です。
各ボーンに合わせてそれぞれの頂点グループ毎にペイントしてウエイト値を設定します。ペイントサイズ等の設定は「Paint」タブ内で行います。
後は、Armatureを選択し「Pose Mode」モードでボーンを変形し影響度合いを確認します。前回紹介した、自動的に関連付けを行う「Create From Bone Heat」を設定した後でも、「Weight Paint」モードでウエイト値を変更することは可能です。
一度試しただけなのでハッキリは分かりませんが、個人的には「Create From Bone Heat」を設定後「Weight Paint」モードで微調整を行う方法が良さそうに思います。
〈追記〉
今回ご紹介した「ウエイトペイント」機能を使用する際は、「Armature」タブ内「Deform Options」の[Envelopes]を無効にした方が良さそうです。[Envelopes]を有効にしていると設定した頂点グループとは関係なく各ボーンの影響範囲が自動で設定されてしまい不具合が生じる場合があります。無効にすれば頂点グループのみが影響を受けるようになります。