レンダリング
2.67Freestyle使い方〈ライン描画の有無〉
「2.67から統合されたレンダリングエンジンFreestyle」に引き続き、Freestyleの話題です。今回は、一般的なアニメのようにキャラクターなどセル画部分はライン描画があり背景などはライン描画がない、そんな表現を可能にするため、ひとつのシーンでライン描画の有無を使い分けられるように設定してみたいと思います。
以前、私は基本的にPythonスクリプトを使用する[Python Scripting Mode]で描画設定を行っておりましたが、今回はインターフェイス上で各プロパティの値を設定するモード[Parameter Edit Mode]を使用します。
意外とPythonスクリプトを使用しなくても[Parameter Edit Mode]だけで様々な表現が可能なようなので、色々試していきたいと思います。
各種Line Setを作成する際に"Selection By"の項目の内[Face Marks]を有効にしておきます。
後は、ライン描画を行うオブジェクトに対して、[Mesh] > [Faces] > [Mark Freestyle Faces]を選択し"Face Marks"を設定します。
上記がレンダリング見本で、手前の球体が[Face Marks]を設定したオブジェクト。奥の球体が[Face Marks]未設定のオブジェクトです。
先程Freestyle Line Setパネルで設定した[Face Marks]をLine Setによってはあえて無効にすることにより、[Face Marks]未設定のオブジェクトに対してもラインを描画することが可能となり、更に表現の幅も広がると思います。